PARTY中村洋基に聞く、2016年総括と2017年展望「スタートアップ×クリエイティブ」

2016.12.13 08:00

SENSORSメンバーおよび今年SENSORSが取材したトップランナーに聞く『2016年総括、2017年展望』。 第四弾はクリエイティブラボPARTY中村洋基氏にインタビュー。

テクノロジー&エンターテインメント業界のトップランナー達が時代をどのようにとらえ、未来に向かうのか?『2016年総括、2017年展望』シリーズ第四弾はクリエイティブラボPARTY中村洋基氏に伺う。

SENSORS『2016年総括、2017年展望』シリーズ
【第一弾】チームラボ猪子寿之「体験型アートの可能性」
【第二弾】NewsPicks佐々木紀彦「日本3.0」「境界線を超えられる人の価値」
【第三弾】ライゾマ真鍋大度「リオ五輪」「人工知能×クリエイティブ」
【第四弾】PARTY中村洋基「スタートアップ×クリエイティブ」
【第五弾】ジェイ・コウガミ「21世紀のデジタル音楽ビジネス」
【第六弾】LINE谷口マサト「バズるコンテンツの方程式」
【第七弾】Mistletoe孫泰蔵「コミュニティ型スタートアップ」「防災テック」
【第八弾】バスキュール朴正義「データ×エンターテインメント」
【第九弾】コルク佐渡島庸平「"言語の壁"を超える熱狂」
【第十弾】落合陽一「幽体の向こうへ」
(※当シリーズは各位に固定質問+1に答えてもらうメールベースの取材である)

Hiroki Nakamura

PARTY中村洋基氏に聞く「2016年総括と2017年展望」。写真は『「服選びを忘れさせたい」PARTY 中村洋基・高宮範有が仕掛けるクリエイティブ×経営』より。

--2016年、一番印象に残った作品を教えてください。

中村:
「シン・ゴジラ」。
「君の名は」の爆発的ヒットに影をひそめてしまったけれど、やはり庵野イズム。
どういう緊張感とオーダーで作っているのか、気になりました。周りに迷惑かけてもなりふり構わず撮っているのだろう、と。 しかしご本人は繊細そうな方なので、そのことも自覚しているはず。 アガリを見てはじめて、周りのスタッフも「ワガママ聞いてよかった」と全部むくわれた気持ちになったのではないか、と想像します。

はじめて2回映画館で観ました。

2回観て思ったのは、「映画館で2回観る人の気持ちがよくわからない」ということでした。

--2017年、注目すべきテクノロジー領域、ビジネスを教えてください。

中村:
シェアリングエコノミーとビットコインです。 前者は、まだ世の中でやれることがたくさんありそう。考えるだけでも楽しい。 後者は、奥が深すぎてよくわからないのに加熱しているから。

--「2017年の抱負」を教えてください。

中村:
2016年はスタートアップ業界のイノベーターたちとネットワーキングする機会に恵まれました。 2017年はリーンしてアジャイル開発をしてグロースし、マーケットのディスラプションを起こしキャズムを超えて アーリーアダプターとデュー・デリをアクセラレートし、ピボットしてサバイブします。

2016年はデザインファーム大手「IDEO」が日本のベンチャーキャピタル「Genuine Startups」と合弁ベンチャーキャピタルを設立すると発表し、大きく話題になった。 スタートアップ業界とデザイン、クリエイティブ業界が手を組む大きな象徴となったニュースである。中村氏の発言は後半部分は謎めいている感もあるが、 2017年以降PARTY中村洋基氏もスタートアップ業界に彼の持つクリエイティブ&コミュニケーションスキルで参画し、スタートアップ企業の成功事例を作ることを期待したい。

--今手がけているプロジェクトについて教えてください。

中村:
12月20日に、Youtube FanFest (https://www.youtubefanfest.com)で、ピコ太郎のライブ演出をお手伝いします。 気合い入れてます。お楽しみに!

また、ビットコインをつかった新しいサービスを作っています。内容はまだナイショですが、 プロジェクト名は「VALU (仮称)」です。見かけたら、使ってみてくださいね。

--最後の質問です。 次世代インタラクティブクリエイターを育てる教育機関『BAPA』プロジェクトを行っている中村さんにお聞きしたいのですが「次世代クリエイターの条件」は何だと思いますか?

中村:
やはりピボットじゃないでしょうか。

--中村さん、ありがとうございました。

「ピボット」はスタートアップ業界で使われる言葉で、市場ニーズを把握し事業方向性を創業当初の計画から変更・修正することを指すが、中村氏は次世代クリエイターにも「ピボット」できる柔軟性を求めている。ただ「ピボット」する勇気は働く人全員に必要なものかもしれない。自分がいままで積んできたキャリアがそのまま通用する時代なのかどうか?常に軌道修正ができるような思考の柔軟性が大事な時代であることも忘れてはならないだろう。
次回はデジタル音楽ジャーナリスト、ジェイコウガミ氏の『2016年総括、2017年展望』をお届けする。

SENSORS『2016年総括、2017年展望』シリーズ
【第一弾】チームラボ猪子寿之「体験型アートの可能性」
【第二弾】NewsPicks佐々木紀彦「日本3.0」「境界線を超えられる人の価値」
【第三弾】ライゾマ真鍋大度「リオ五輪」「人工知能×クリエイティブ」
【第四弾】PARTY中村洋基「スタートアップ×クリエイティブ」
【第五弾】ジェイ・コウガミ「21世紀のデジタル音楽ビジネス」
【第六弾】LINE谷口マサト「バズるコンテンツの方程式」
【第七弾】Mistletoe孫泰蔵「コミュニティ型スタートアップ」「防災テック」
【第八弾】バスキュール朴正義「データ×エンターテインメント」
【第九弾】コルク佐渡島庸平「"言語の壁"を超える熱狂」
【第十弾】落合陽一「幽体の向こうへ」


■関連記事
■「服選びを忘れさせたい」PARTY 中村洋基・高宮範有が仕掛けるクリエイティブ×経営
■クリエイティブカンパニーと事業会社、新規事業を生み出す理想的な関係とは
■【SENSORS IGNITION】次世代型クリエイターのための学校「BAPA」第3期発表〜複数都市で開催
■"テレビは自分が主人公となれる体験を作れるか!?" --PARTY中村洋基が語るインタラクティブTVの未来と課題
■プロトタイプで終わらずビジネス化するために必要なこと:広告新商品開発室セミナー

ライター:西村真里子

SENSORS.jp 編集長 国際基督教大学(ICU)卒。エンジニアとしてキャリアをスタートし、その後外資系企業のフィールドマーケティングマネージャー、デジタルクリエイティブ会社のプロデューサーを経て2014年株式会社HEART CATCH設立。 テクノロジー×デザイン×マーケティングを強みにプロデュース業や編集、ベンチャー向けのメンターを行う。Mistletoe株式会社フェロー。

最新記事