500社のスタートアップの熱気を浴びる!CES 2016 Eureka Park【注目プロダクト・ライフスタイル編】

2016.01.09 12:15

「CES」=Consumer Electric Show。今年も、現地時間1月6日(水)〜9日(土)アメリカ・ネバダ州ラスベガスにて開催。SENSORSからはWeb編集長・西村真里子もラスベガスに飛び取材中。現地からのレポートをお届けしています。

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CESといえば、かつては大手家電メーカーがテレビやオーディオなどを展示する"THE・家電コンベンション"でしたが、ここ数年、その様子が変わってきています。いまやCESはスタートアップが目指す・集う場所としても機能しはじめています。世界中の大手ビジネスプレイヤーが集うCES で展示しネットワーキングすることでパートナーを獲得し販売経路を拡大、もしくは資金調達しビジネスチャンスを拡大するスタートアップの成功事例も出始めております(参考: http://www.cesweb.org/Events-Programs/Startups/Eureka-Park-Leaderboard )。

特に今年は「スタートアップのためのCES」へと、存在意義をシフトさせている様を強く感じました。CES主催のGary Shapiroが基調講演で開口一番「今年はスタートアップエリアが拡大し、500社のスタートアップが世界中から集まっている」と発言したのも驚きました。大手家電メーカーの発表よりもスタートアップについてまずコメントしたのです。CESのスタートアップ向けのエリアはEureka Park(エウレカパーク)というのですが、2012年開始以来毎年規模を拡大しており、今年は昨年の30%増の500社が参加しました。アメリカだけではなく、フランス、イスラエル、ロシア、韓国、中国、もちろん日本など世界中のスタートアップが一気に展示会場に集いました。開場前から行列ができるなど来場者のEureka Parkに寄せる期待も感じられます。

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Eureka Park開場前の風景。これは行列のほんの一部。世界各国の関係者がスタートアップ500社に期待を寄せています。

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スタートアップ投資会社techstarsによるミニセッションも行われていた。

私は2013年からEureka Parkをチェックしており、今回も500社ほぼ全部回ったのですが、2016年のEureka Park全体傾向として下記2点を挙げたいと思います

・製品クオリティの向上
・我々の生活レベルを高める製品・サービスの増加

・・・とは言いつつも、500社のうちには「今すぐ使いたい!」という製品だけではなく、ユースケースが「?」なものもあれば、「クールだから作っちゃった!」というオーナーの愛情から生まれた製品など、バラエティに富んだモノやヒトに出会えます。珠玉混合ではありつつも未来を目指すパッションは、どの会社ものすごくエネルギッシュです。当記事ではEureka Parkを巡って面白い!と感じた製品・コンセプトの一部を紹介していきます。

◼︎日々の生活がちょっと良くなる?!ライフスタイル提案系製品

スムージーなどのフレッシュジュースの流行を取り入れたスマートミキサーや自分の好みの温度をキープしてくれるスマートマグ、自分好みのクラフトビールを作るブリュワリーなど自分の好みにあわせたスマートなキッチン製品が登場しています。Eureka Parkの中でもキッチン周りのプロダクトを多く見かけました。

・具材を入れたら自動調理をしてくれる時代へ?!:Serenetf

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「レシピを選んで材料を準備したら、自分好みの料理ができたらいいな」そんな小さい頃に考えた空想の物語を再現した製品がありました。こちらは材料をトレイに入れてレシピを選ぶと自動調理してくれる調理器具です。残念ながらデモシーンの最中には遭遇できなかったのですが、カットした野菜と調味料、具材などを左のトレイに入れると勝手に混ぜて、温めて調理してくれる器具ということ。3Dプリンターで作ったヘラがぐるぐるとかき混ぜてカレーや野菜炒めなどができるそうです。
ただ、デモ後の鍋の中身をみたところ、残念な感じの料理がありましたが...今後さらに発展することにより世界中のママ達を喜ばすようになることを期待します。

・リモートコントロールバーテンダー:Somabar

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スマートカクテルマシーン。スマホからレシピを選択したらカクテルの出来上がり。こちらは実際に試飲しているヒトもまずまずの反応をしていました。

・ダイエットに最適なスプーン:spun

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2-3年前から見かけたダイエット向けカトラリー、今年もありました。食べ過ぎや早食いを注意してくれるそうです。まだ3Dプリンターモックだったので、日々の利用での耐久性などがどれだけあがるのか期待したい製品です。

◼︎これは今すぐ欲しい!我々の「困った」を解決してくれる製品達

我々の生活にスマートフォンは欠かせないものとなってきています。ただスマホの弱点はバッテリー。今回紹介されていたスタートアップ製品は日々のアクティビティをそのままスマホ充電に活かせる優れもの。また、どれだけ手洗いうがいを気をつけていても身近な分だけ様々なバイキンがついたままになってしまうスマートフォンをUV消毒してくれる製品もありました。どちらもいますぐ欲しい!

・運動でスマホ充電。これでスマホの困った!を解決:AMPYMOVE

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1時間運動すると5時間分のスマホ充電が可能。生活に欠かせないスマホに対して嬉しいソリューションを提供してくれています。

・衛生面ケアはスマートフォンにも:PHONESOAP

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ケースにいれて5分UV消毒するとあなたのスマホも綺麗に殺菌。その名もフォンソープ。近い将来健康はスマホ消毒から、という時代が来るかもしれません。

Eureka Parkで見つけた注目プロダクト、次回記事は「ちょっと欲しいガジェット」「持っていたら人気者?エクストリームなプロダクト」という視点からご紹介します。

取材・文:西村真里子

SENSORS.jp 編集長
国際基督教大学(ICU)卒。IBMでエンジニア、Adobeにてマーケティングマネージャー、デジタルクリエイティブカンパニー(株)バスキュールにてプロデューサー従事後、2014年に株式会社HEART CATCH設立。 テクノロジー×クリエイティブ×マーケティングを強みにプロデュース業や執筆活動を行う。スタートアップ向けのデザイン&マーケティングアクセラレーションプログラム「HEART CATCH 2015」総合プロデューサー。 http://events.heartcatch.me/

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