「CHEERZ」あなたの応援でアイドルがメジャーになるアプリ

2015.05.15 11:00

昨年12月にフォッグ株式会社よりリリースされた、ユーザー参加型アイドル応援アプリ「CHEERZ」。
アイドルが投稿した写真に対し、ファンが「CHEER(応援)」ボタンを押すことで、アプリ内でのランキングが上昇したり、メディア露出の機会を獲得することが出来るというものだ。このアプリを開発した経緯や今後の展望について、フォッグ株式会社代表取締役/CEO 関根佑介氏に話を聞いた。

■アイドル市場に目をつけた理由

--まずは「CHEERZ」を開発したきっかけを教えて頂けますか?

関根:
弊社はUNITEDの連結小会社で、最初はアイドルありきではなく「何か面白いものを作ってみてくれ」という話が社内で出ました。弊社には音楽や芸能系会社の出身者が多く、「アイドル」という市場の熱量の高さには常々関心がありました。そして、「アイドル」市場の事を色々と調べていると、WEB上(特にTwitter)で多数投稿されている写真にもっと価値を与えることが出来るのではないか、という考えに至りました。
Twitterはフォローしている人々への情報発信には有効ですが、それ以外の人々に情報を届けるのは非常に難しい。そこをもっと改善し、プロモーション効果があり、かつ、アイドルに還元も出来る仕組みが作れないか、という発想が始まりです。

現在、CHEERZに参加しているアイドルは300人以上。そして、アプリをDLしているアイドルファンも数万人規模。つまり、アイドルは「CHEERZ」に参加するとすぐに何万人ものアイドルファンに自らの情報を届けられる状態で始めることが出来る、ということになる。

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タイムライン(写真中)に流れた投稿に「CHEER」を送る(写真左)と、ランキング(写真右)が上昇する

アプリの仕組みとしては、アイドル自身の自撮り写真やスナップなどがリアルタイムでタイムラインに流れ、ファンは可愛い、面白いなどと思ったアイドルの投稿に応援の意を込めた「CHEER」を送る。
「CHEER」を多く得たアイドルはアプリ内にあるランキングでの順位が上昇していくというものだ。ユーザーの「CHEER」が出来る総量は、ファンのCHEERした回数によって上がる「レベル」によって異なり、「CHEER」の残り回数が0になると、回復までに時間を要する。つまり、ここにマネタイズポイントが発生する。まさに今「もっと応援したい」「もう少しCHEERしたら順位が上がる」という時に、課金すればすぐに回復し「CHEER」が再び出来る状態となる。
一方、「CHEERZ」本体とは別に、投稿するアイドルや投稿を管理するマネージャーへは投稿管理のアプリ「チアぽす」が用意されている。
「チアぽす」では気軽に投稿出来、またどのファンが多く応援してくれているかも分かるようになっている。
また承認機能があり、マネージャーの承認を経て投稿するフローにすることも出来るため、解禁前の情報などを事前に告知してしまうという事故も防ぐことが出来る。 「CHEERZ」のこれらの仕組みは特許を出願しているという。

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フォッグ株式会社代表取締役/CEO 関根佑介氏

ちなみに、参加アイドルに関しては独自の基準を設けてはいるが、アイドルの有名・無名というところはあまり重要視しておらず、活動内容や今後継続して一生懸命活動をしていく気持ちがあるか、というところを重視している、とのこと。
今現在、ライブアイドルシーンで話題になり始めているアイドル、メジャーデビューしたて、もしくはこれからメジャーデビューを控えているアイドルが多いようだ。

■アプリの中だけではなく、アプリ外のリアルな場でもアイドルが活躍する場を提供していく

「CHEERZ」では、全国書店で発売されているビジュアルブック「CHEERZ BOOK」制作やアパレルショップのウインドウ看板展開など、アプリ内で人気のアイドルが、アプリの外に出て、アイドルファン以外の人々の目に触れるような露出の機会も徐々に増やしてきている。

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ビジュアルブック「CHEERZ BOOK」(写真左)やアパレルショップのウインドウ看板(右)

--「CHEERZ」を通して、スターダムにのし上がっていくアイドルも今後出てきそうですね。

関根:
はい、もちろんそこを目指しています。スキームがあるので利益を追求することも出来ますが、今期は(利益ではなく)ここから有名になっていくアイドルを生み出すことの出来るツールになることを目指しています。もしそうなれば、「××を輩出した場所」として新たなファンやアイドルが入ってくることにも繋がると思うので。 今は毎週末にアイドルの露出の機会を作るイベントを実施しています。
さらに、ユーザーのCHEER数によって弊社のビジュアルブック「CHEERZ BOOK」に登場するアイドルを決めたり、街頭の看板に出演するアイドルを決めたり...そういった、アイドルの出る場所を増やしていくことで、アイドル市場がさらにコモディティ化された場になればいいなと思っています。
例えば今後は、野球の始球式や、ファッションショーなど、今までのアイドル活動ではアプローチ出来ていなかった所に出ていける出口を用意でしていきたいと思っています。
そして、生活の色々な場所でアイドルを見かける、といった環境を作っていければ、それがアイドル市場の拡大に繋がると思っています。

さらに「Connect Japan 2015」(5月・タイ)、「Japan Expo」(7月・フランス)、「J-POP SUMMIT FESTIVAL 2015」(8月・アメリカ)と、いずれも来場者10万人以上の規模の海外イベントにも「CHEERZ」ブースを出展し、アプリ内で選ばれた人気のアイドルのライブ披露の場を提供するという。

--海外への積極的な進出も、やはりアイドルの活躍の場を増やしていきたいという狙いでしょうか?

関根:
ファン層の世代、性別だけじゃなく、国も超えていきたいです。「CHEERZに出ると海外展開が出来る」という点は「CHEERZ」の特徴になっていくと思いますし、実は今も既に 海外からのユーザーがいるんです。
特にアメリカ、台湾ですね。
日本のアイドルというものは海外でも絶対受けるコンテンツだと思っているんです。
そして、海外の人々も使いやすいように「CHEERZ」アプリ自体も日本語・英語・繁体字に対応していて、次は、フランス語にも対応させる予定です。
日本のアイドルが海外でも活躍できるきっかけとなって欲しいですし、将来的には、海外でアイドルとして活動している方にも「CHEERZ」に参加してほしいですね。

■アイドル市場を"活性化"させるのではなく"拡大"していきたい

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フォッグ株式会社代表取締役/CEO 関根佑介氏

--アイドル市場の中で「CHEERZ」は、どのような存在になっていこうと位置づけていますか?

関根:
アイドルの写真を応援することで発生した売り上げはアイドルの事務所とレベニューシェアとなっており、また、「CHEERZ」を使うことでメディアへの露出やライブイベントへの出演など、活躍の機会も増えるということから、マイクロクラウドファンディングに近いものだと思っています。
またミッションとしては、アイドル市場を活性化するというよりは、拡大させるということと位置づけています。つまり今のアイドル市場を取りにいくというよりは、もっと広げて新しい需要を作っていけるような動きをしていきたいですね。

こうしてアイドル市場を広げていく一方、"応援する"プラットフォーム自体の活用方法も数多くありそうだが、
やはり実際に「男性アイドル、声優、スポーツ選手など多くのファンがついている方々の応援や、映画監督に作品を投稿してもらうなど、色々考えていますよ。
アイドルを一番の軸にしながら、このプラットフォーム自体を様々な方面で活用して頂きたいですね」(関根氏)とのこと。
アプリ+海外も含めたリアルの場でのアイドルの市場拡大を担い、かつこのプラットフォームを様々なシーンに活用し盛り上げていく。両方向での今後の展開が楽しみだ。

取材:市來孝人

市來孝人:PR会社勤務を経て独立。東京を拠点に「SENSORS」などWEBメディアでの取材・執筆、ナレーター、PRプランナーとしての活動の他、福岡やシンガポールのラジオにも出演中。

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