世界3800万DLの『CocoPPa』で逆輸入される日本のカワイイ文化

2015.04.15 10:00

スマホ着せ替えアプリCocoPPa(ココッパ)は2012年リリースされてから、現在は全世界で3800万DLを獲得している。CocoPPaでは、ユーザーが独自にデザインしたアイコンや壁紙を投稿することができ、日本人がデザインした「カワイイ」ものが世界で人気を集めている。そんなCocoPPaでは世界中で使われているからこそのある特徴的な現象が起きているという。世界中で使われるアプリでおきている「カワイイの逆輸入」とは?


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インタビューに応じてくれたのは開発をリードする真口梢(まぐち こずえ)さん


■ノンプロモーションで3800万DLの人気アプリへ


CocoPPaは、ユーザーが投稿したアイコンや壁紙を使って自分のスマホのホーム画面を自由に着せ替えることができるアプリ。画面を可愛くデコレーションできることから女性に人気で、総ダウンロード数の9割近くがアメリカを中心とした海外であるということが特徴的。


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特にユーザーに人気を集めている作品の一例として、日本人イラストレーター、ほしのまあさんの作品があげられる。丸みを帯びたキャラクターデザインが「カワイイ 」と世界中で賞賛を受け、CocoPPa上で155万人ものフォロワーを突破している。


海外ユーザーが大半を占めるCocoPPaだが、海外向けには言語対応を除いて特別なプロモーションを行っているわけではなく、ユーザーのクチコミを軸に普及されたという。CocoPPaのコンテンツはビジュアルが主体なので、言葉の壁を超えてユーザー同士がコミュニケーションをすることができるし、可愛くデコレーションしたスマホの画面をリアルの場で見せ合い自慢することもできる。コンテンツそのものに「広告」の要素が詰め込まれていることが、ノンプロモーションでも多くのユーザーを獲得できている理由の一つと言えそうだ。


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CocoPPaの企画会議の様子。徹底した女性目線から改善案やキャンペーン案のディスカッションを行っている。中央にいる男性は取締役の手嶋浩己氏。


■日本発で世界を経由して「カワイイ」が逆輸入されている


CocoPPaの開発チームは女性が大半を締める。開発をリードする真口 梢(まぐち こずえ)は日本の「カワイイ」を発信することへのこだわりを語る。


真口:「カワイイ」は今や世界の共通言語になっています。CocoPPaとカワイイはセットです。 女の子たちがつくった日本のカワイイを世界に発信したいです。CocoPPaは世界中で使われているアプリになりましたが、ユーザーにとっての「カワイイ」って常に移り変わるんですよね。海外の女の子と、日本の女の子にとっても「カワイイ」って違うんですよ。海外の女の子達が考えるカワイイが逆に日本のユーザーで人気になってたりもしますね。


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画像引用:http://weheartit.com/entry/89434526


CocoPPaでは、日本発信の「カワイイ」が海外の人にアレンジされ、それがまた日本で人気になる"カワイイの逆輸入"とも呼ぶことができる現象が起きているようだ。上記写真のようなギャラクシー柄のデザインが最近のトレンドとのこと。


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ギャラクシー以外のアレンジ。上の写真が左はフィンランドのLesaさん、写真右はアメリカのkittyzatさんがデザインしたアイコンや壁紙。黒めの赤を基調とするなど、濃いめの色使いが印象的だか、キャラクターなど、どこか原宿的なデザインを彷彿させる。


国境の垣根が無いインターネット上で、日本の「カワイイ」が海外の感性を取り入れて、さらに新しい文化として誕生しようとしているとも真口氏は語っていた。CocoPPaが生み出すグローバル文化は今後どのような展開をたどるだろうか。


取材:石塚たけろう

石塚たけろう: ベンチャーキャピタルやデジタルマーケティング企業複数社での業務を経験後、大手企業とスタートアップの共同事業開発支援や、VR領域のスタートアップに参画。Webデベロッパー。@takerou_ishi

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