"個"の時代を後押しするファッション動画コマース『GINI』ローンチの狙い

2016.04.28 15:00

Instgram、YouTube向けの動画制作、「インフルエンサー」のマネジメントなどを手がける3Minuteがファッション動画コマースアプリ「GINI」を4月28日にリリース。それに先立ち、4月25〜27日に限定ポップアップストアを代官山で3日間限定オープン(好評につき5月末まで延長決定。営業時間 11:00〜19:00 月曜定休 渋谷区代官山町20-3 代官山ファービル2F)。新サービスの概要などを3Minute代表の宮地洋州氏、コマース事業本部GINI事業部マネージャーの駒走愛氏に伺った。

記事: 「シェアしたくなる演出」「SNSごとの投稿の方向性」インフルエンサーマーケティングのポイントとは」でも語られるように 、"個" の発信力が高まりつつ中でそれをどうマーケティングに活用するかが課題になりつつある。 これまで同社は、ファッション動画マガジン「MINE」で、ファッション情報を発信してきたが、今回ローンチされた「GINI」は、ファッションアイテムを動画で紹介しながら、そのままアイテムを購入することを可能にするサービスだ。

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GINIポップアップショップに来場したインフルエンサー GENKING。


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GINIポップアップショップに来場したモデル ラウラ。

--新サービスの概要を教えてください。

宮地:
「動画で買えるショッピングアプリ」をコンセプトに置いています。既存の静止画中心のEコマースに対し、「GINI」ではインフルエンサーの方々がスタイリングしたコーディネート動画を配信し、その場で購入もできる仕様になっております。
動画のコマースは、アプリでは日本初だと思っていて、世界的に見てもあまり類を見ないサービスになっているのではと思います。さらに、「GINI」ではB to Bだけではなく、インフルエンサーがデザインしたブランドを取り扱っているのが大きな特徴の一つです。

--なぜ今 "動画のEコマース" なんでしょうか?

宮地:
ユーザーテストを行ったところ、静止画でのECに対して飽きているのではと感じました。近年のECサービスの成長の鈍化の要因の一つが静止画への飽きだと感じ、我々の動画やインフルエンサーマネージメントのノウハウを生かしたサービスを始めることにしました。
また、静止画では、素材感や、コートの裾がどう広がるかなどの雰囲気は伝わりづらいんです。そういった面でECではミスマッチが起こりやすい。動画ではそれを解決できるのではと思いました。

--インフルエンサーの方がデザインされたオリジナルアイテムはファッション性の部分でどのような特徴がありますか?

駒走:
いいね♡をいただくプロフェッショナルの方々のライフスタイルに似合った、型にはまらないデザインしていただいているので、それぞれのアイテムが、時流に乗るというよりは非常に個性がきちんと表現されている様に感じます。全アイテムのうち、8割がそういったオリジナルアイテムで構成されておりますので、「GINI」でしか出会えない商品も多く見つかるはずです。
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オリジナル商品だけでなく、ビンテージアイテムなども幅広く取り扱う。メンズも今後展開予定。限定ポップアップストアでもその世界観が表現された。

--今後の展開について教えてください。

宮地:
まず、機能面では自社メディア「MINE」にあるコーディネート機能「style」と「GINI」とを紐付けることで、シナジー効果を生みだしたいです。
また、リアル店舗への進出も検討中で、今回の限定ポップアップショップもその布石。やはりEC専業での売り上げが減少する中で、リアルとの関わりが重要ですし、Instagram自体、フォトジェニックがキーワードですのでリアルでの購入体験も重要視していきたいです。
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限定ポップアップストアではNYから届いたコーヒーも提供、「ファッションだけではなく、ライフスタイルもご提案したい」と語る宮地氏の思いが伺える。

--今後の目標、意気込みを教えてください。

宮地:
ファッション系ECで日本一を目指す。そして、新しい経済圏を作りたいです。インスタグラマーさんがデザインしたものが雑誌など既存のメディアを介さずに流通網に乗ることができる。そういった個を媒介にしたプラットフォームを作り「個が発信する」時代を後押しできればと思います。
駒走:
ブランドさんからの反応も上々で、今後の展開に期待しています。サービスを拡大しながらも、ブランドの大小にかかわらず、世界観を大切にやっていきたいです。
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EC、とりわけファッションジャンルは今度の成長が見込まれる市場である。同社が抱えるメディア、そしてインフルエンサーネットワークを活用してどんな新しいショッピング体験を提供していくのだろうか。
「個が発信する」時代へと変化していく中で、動画コマースは消費者にどう浸透していくか?シンガポールに本社を置くGushcloud Pte Ltd.と海外インフルエンサーマーティングにおける業務提携に合意しアジア最大級のインフルエンサープロダクションとなった3Minutesの動向と共に、注目していきたい。

取材・文:岡本孔佑

フリーライター。慶應義塾大学文学部4年在籍。編集者を志し、複数の媒体で執筆、編集を経験。「ファッション」、「テクノロジー」にアンテナを張っています。

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