【KISS×VR】ジーン・シモンズが語る、音楽とテクノロジーの関係

2016.10.25 11:45

KISSのメモラビリアが保管されるジーン・シモンズの自宅ミュージアムやポール・スタンレーの自宅アトリエをVR映像で体験できるという企画がスタート。今回は来日したジーン・シモンズに、音楽と、テクノロジーの進化との関係について聞いた。

このVR映像は「KISS EXPO TOKYO 2016 ~地獄の博覧会~」(10月31日まで、ラフォーレミュージアム原宿にて)の会場内で体験でき、その一部分はソニー・ミュージックエンタテインメントが配信を開始した世界最大級のVR配信プラットフォーム「Littlstar」の日本版スマートフォン用アプリ 「Littlstar Japan」にて配信されている。「Littlstar Japan」では、日本独自のものも含め今後も様々なVR体験を可能にするVRコンテンツの開拓・提供を促進していくそうだ。

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ジーン・シモンズ

このKISS×VRコンテンツは中心メンバーであるジーン・シモンズの自宅を撮影できることが決まった際、この貴重な体験をファンに届ける方法としてパノラマVR映像が一番最適だろうとメンバー交渉の末に決定。 VRの利点である対象との「近さ」には特にこだわり、貴重なパノラマ動画の収録に成功。また、動画だけでなく高精細パノラマ静止画も15ポジション撮影、「KISS EXPO TOKYO 2016 ~地獄の博覧会~」会場では4K単焦点プロジェクターを3台使用し、ヘッドマウント型VRとはまた違った体験ができる。

■ジーン・シモンズに聞く--VRをどのように活用する?

--最初に企画の話を聞いた時、どんな印象を持ちましたか?

G:
五感というものは最初の時はインパクトがあるもの。ただ五感は人間が全て持っているものだから、それには慣れてしまっている。そんな中VRはまた"最初の体験"という印象だね。

--今回はハリウッドのご自宅の一部が体験できますね。

G:
丸3日間、沢山のスタッフが家の上から下までいて、それはクレージーだったね(笑)。

--ちなみにご自宅の中で一番のお気に入りスポットはどこですか?

G:
トイレだね。何もなくて集中できるんだ。今回のVRでは体験できない場所だけれどね(笑)。
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VRで体験できるジーン・シモンズの自宅。数々のメモラビリアやグッズが保管されている様子を360度体験できる

--今後VRの技術を活用するならば、何に活かしていきたいですか?

G:
コンサートだね。(過去には)ドジャースタジアムで3Dのコンサート演出をやったこともあるんだ。入場時に3Dメガネを配布して、火を吹いた時に自分のところに火がくるような。 来年か10年後か分からないけれど、VRもコンサートにきっと使われるようになるだろう。例えば下を見たら地獄があるとか、人間の五感が"百感"になるだろうね。

--様々なアイデアやライセンス商品を展開されているKISS。ビジネスマンとしての顔も持つジーンさんですが、アイデアを思いつく術などはお持ちなのでしょうか?

G:
「今日何を着ようか」と思ったら考えるよね。(同じように)考えるんだ。脳というのは寝ているときも働いているからね。トイレットペーパーや日めくりカレンダーまであるんだ。

--音楽業界とテクノロジーの進化の関係についても、どのように考えているか聞かせてください。

G:
音楽とテクノロジーは仲良くしていかないといけない。ただ、AIが全て自分の代わりに曲を作るような未来になってはほしくないし、やはり次の世代のソングライターを作っていかないといけないよね。やはり、音楽自体は人間らしさがあり、誠意のあるものでなければいけない。

--これからテクノロジーの活用も増えていく中で、今のミュージシャンに伝えるとするなら、どんなことを伝えたいですか?

G:
とにかく楽器を弾いて、曲を書いて、勉強して。それが大事。テクノロジーは体験を拡張させるものかもしれないけれど、近道として選んでしまってはいけない。やはり(テクノロジーを活用するにも)クリエイターが必要だから、自分自身がクリエイターであれ、ということだね。

取材:市來孝人

SENSORS Web副編集長
PR会社勤務を経てフリーランスのWebエディター・PRプランナー・ナレーターなどとして活動中。「音楽×テクノロジー」の分野は特に関心あり。1985年生まれ。
Twitter:@takato_ichiki / Instagram:@takatoichiki

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