SNS発展の生き字引「めいこにし」が振り返る ここ10年のインターネット環境の変化

2016.06.17 13:30

きゃりーぱみゅぱみゅを発掘した雑誌「HR」の初代広告塔を務め、アメブロ高校生部門で常に首位に立つなど早くからネット界で名を馳せた、めいこにしさん。 "SNSの王者"といっても過言ではなかった彼女。SNSの生き字引といえる彼女に、ここ10年間ほどのSNS環境の変化を尋ねた。

■知名度アップのきっかけはmixi

SNS利用者の先頭を生き抜き、素直な文章で「伝える」ことに固執してきためいこにし。 読者モデルとしてブロガーとして同世代から圧倒的な支持を集め、自分のありのままをさらけだしながらも幸せオーラを絶やさない彼女の魅力とは。

こにし:
2006年にmixiが流行りはじめて、その波にのりました。 イベント企画や共通の趣味の人を集めることのできる『コミュニティ』を利用して「BBQ大会〜君なしじゃ夏は始まらない〜」などといった遊びを企画しました。 すると、いろんな学校の子たちが当日300人も集まったんです!その日からリアルの購読者数が1000人に到達して、次の日には1500になって。 気楽な気持ちでやっていたのに急に負担になったのを覚えています。

--まずはmixiのコミュニティーでイベントを主催したのがきっかけで「めいこにし」という名前が知れ渡ったんですね。

こにし:
そうみたいです。 2007年にアメブロを始めました。 SNSの流行に敏感だった私は、アメブロのサービスが開始してすぐにブログを開設したのですが、まだ周りはあまり使っていなかったんです。 現在のTwitterのように個人のちょっとしたつぶやきを記録するリアルにアメブロのリンクを貼って、リアルの購読者が皆アメブロに移行したので一気にアメブロ女子高生ランキングで1位を獲得しました。 この頃、ブログに流入する検索ワードをチェックしたら「めいこにし」って検索している人がすごく多くて、普通の女子高生なのに名前だけがSNSで一人歩きし始めているなと自覚しました。

--いきなり、読者モデルのような立ち位置になったような感じだと思いますが、不安はありましたか?

こにし:
その後、2010年雑誌でも「HR」の第一号の広告塔に選んで頂きました。 そのときが「めいこにし」の名前が知れ渡った最盛期だと思います(笑)。 もちろん有名になるにつれて辛いこともありました。でも、たくさんファンレターや、好意的なメッセージに励まされました。

HRの広告塔第1号をつとめためいこにし

--SNSならではですね。知名度だけでは1位は持続できなかったと思いますが、人気ブロガーとして心掛けていたことはありますか?

こにし:
アメブロは本当に日記のようにありのままネガティブなことも書くようにしていました。いっつも楽しそうにしてるだけじゃなく、弱音もはいたり。

■SNSを利用するうえでいま求められているもの

--現在もFacebookなどで投稿されていらっしゃるのでしょうか?

こにし:
FacebookではいままでのSNSのやりかたはできないです。 アメブロには、普通だったら書けないことも書いていました。 それは、アメブロはわたしに関心があって読んでいる人がほとんどだから。でも、Facebookは違う。 Facebookは人間関係構築のためのツールだと思っています。アメブロはコメントも好意的なものが多かったし、いいね!の機能もないのですごく気楽に更新できてたからこそ、本当の自分をさらけ出して共感してもらえたんだと思います。 いまはFacebookはプロモーション用、活動報告用という認識です。

めいこにし

--SNSの利用者に求められているものは以前とは変化したのでしょうか?

こにし:
私がSNSを利用し始めたのがちょうど10年前。 当時流行った「前略プロフィール」の頃とは、逆を求められている気がします。 どこに所属して、誰と仲がいいのかではなく、いま何をして生きている人なのか、どんなスキルを持っているのか、個の現状をうまく知らせることができるかに重きが置かれていると思います。

--今後来るな!と注目しているSNSはありますか?

こにし:
Mediumというブログサイトは注目して利用しています!書くコトに集中できるシンプルさがとてもいいです。もうSNSは限界があると思うんです。情報量が多すぎるし、やめたいなと思っている人も多いだろうし、自分には合ってないって気づいてしまっている人が増え始めている気がします。 だからこそ、その瞬間に自分の時間を生きれる人が勝つと思います。全員がインフルエンサーになる時代なのは仕方ないけれど、Facebookに載せるために写真を撮るのは違う。もちろん、SNS上の私が本当の私だと思われたい自分もいます。ちょっと見られた方がモチベーションが上がるのも事実です。でも、いろんなSNSをやってきてきた過去があるからこそ思うのは、今後は「中身を重視するコンテンツ」が大事になると思います。

Medium公式にピックアップされためいこにしの絵日記

--現在SNSに振り回されてしまう人々も多いかと思います。どのようなメッセージを届けたいですか?

こにし:
私もSNSに来るいいねの数は気になりますし、明るくて毎日幸せな自分を装ってしまいがちです。 でも、そんな自分に少し疲れているのも事実です。SNSに載せるためにイベントに行くのではなく、自らのやりたいことに対して自発的に動いてみてください。 そうすれば中身がしっかり埋まって、自然と素敵なSNSになり、何より毎日が充実するはずです。

どうしても新しいことにチャレンジしたい、想像もつかない自分に成長したいという思いから会社を辞め、オーストラリアに旅立つことを覚悟したというめいこにし。 メルボルンのデザイン事務所で働きながら、フリーランスでも活動し、ブロガーとして毎日の生活をブログで配信し続けている。 東京にいた自分の世界がすごく狭かったことに気づき、自分が何になりたいのかますます分からなくったと語りつつも、「今、その時、その瞬間」を楽しむ彼女のまっすぐに生きる芯の強さと幸せオーラが伝わるブログに今後も注目が集まりそうだ。

取材・文:見﨑梨子(みさきりこ)

1993年生まれのフリーライター。青山学院大学総合文化政策学部に在籍。『SENSORS』をはじめ複数の媒体で記事の執筆・編集に携わる。DJとしての一面もあり、東京都内の様々なクラブで活動中。
Facebook:https://www.facebook.com/riko.misaki

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