【インタビュー】世界に衝撃を与えたテクノロジーとファッションの融合

2014.10.31 09:46

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2014年9月。とある日本のアパレルブランドが、世界最高峰のファッション舞台「パリコレクション」で衝撃を与えた。
「アンリアレイジ(ANREALAGE)」。
"色が変わる服"や"形が変わる服"など、その斬新かつ近未来的なデザインの服で今世界が最も注目するブランドである。
次々と革新的なデザインを発表する同ブランドのデザイナー森永邦彦氏が、今回のパリコレでタッグを組んだのが、Perfumeのライブ演出などで知られ、メディアアート界で活躍するプログラマー真鍋大度氏。
テクノロジーとファッションの融合が見せる未来とは?2人に話を聞いた。


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【パリで衝撃を与えたANREALAGE


ファッションとテクノロジーがタッグを組んで挑んだパリコレ


9月にフランスで行われた「2015年春夏パリ・コレクション」。
2年半ぶりに日本の若手デザイナーが公式にデビューするということで注目されたのがアパレルブランド「アンリアレイジ」。
これまで、"暗闇でUV発光塗料が光る衣装"や、形状変化するワイヤーを素材に取り入れ、熱によって服に穴が開く"気温で変化する服"を開発し話題を集めた同ブランド。
デザイナーの森永邦彦氏がパリコレ挑戦へのパートナーに選んだのは、Perfumeなどのインタラクティブ演出を手がける真鍋大度氏であった。


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【デザイナー森永邦彦氏】


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【プログラマー真鍋大度氏】


紫外線で色が変化するドレス


日本を代表するファッションとテクノロジーがタッグを組んで挑んだパリコレ。
森永氏は"光と影"をテーマに、最先端の技術を服作りに取り入れ、レーザーで紫外線を当てると色が変化する生地で作ったドレスなどを発表し喝采を浴びた。


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【光に反応して色が変化する】


テクノロジーは強力な武器。


既存の概念を超えた服を作り続けるファッションデザイナー森永氏にとって、テクノロジーとはどういったものなのか?聞いてみた。


森永:テクノロジーを手に入れた事によってスゴく強力な武器が増えたという感じですね。


--今回の色が変わる服はどういった仕掛け?

森永:今回使ったのはフォトクロミックというすごく特殊な素材を使っています。その(紫外線を当てると光に反応して色が変化する)フォトクロミックを染料や糸に含ませて洋服を作っています。


--なぜ、今回は眞鍋さんとタッグを?

森永:光を使うとなると、見た事の無いような景色を見せてくれる「光のデザイナー」が必要だと。


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【ファッションとテクノロジーの融合】


服を魅せる光の演出


真鍋氏にとっても初めて手がけたパリコレクションの演出。


真鍋:ショーって僕が今までやっている様なライブの演出とはまたちょっと違うもので。
服をどう見せるかという森永君のアイデアやコンセプトがあって、それに「こういうのはどう?」と、プロトタイプを作って見てもらい作り上げていきました。


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【「トライ&エラーを繰り返すことが重要」】


今回のパリコレで話題を集めた真鍋氏の演出。
モデルの白い服にレーザーを当ててその場で模様を描くというもの。


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【「光のデザイナー」が作り出す革新的な演出】


--今回の演出の特徴は?

真鍋:(使用したレーザーは)ブルーバイオレットというギリギリ目に見える紫外線で、少しでも紫外領域に入ってくると目に見えなくなってしまったりするんです。
トライ&エラーを繰り返しました。でもその分、今回いろんな事が得られたのが良かったなと。


--例えば?

真鍋:(ファッションショーは)お客さんの見方も全然違うし、反応も分かりやすい。実際にすごくウケていたと思いましたね。


テクノロジー×ファッションの未来は?


最後に、森永氏にテクノロジーとファッションの融合による未来について聞いた。


森永:テクノロジーは諸刃の剣。
人を便利にするという側面が強く、ファッションで無くなる瞬間をもたらすことが脅威だと思うんです。
ただ、ファッションとテクノロジーの融合で今までに無い驚きが得られたり、面白いものができたり、ちゃんと洋服に落とし込むことができれば次の世代の面白い洋服が出てくると思います。


<文:SENSORS編集部>

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