うどんを踏みながら踊り狂う!豪華アーティスト達も参加した新感覚イベント「テクノうどん」の魅力とは?

2015.04.17 11:00

クラブのようにテクノミュージックに合わせて踊りながら、うどんを踏む。そんなクレイジーなイベント「テクノうどん」が、4月4日東京タワーホールにて開催された。5回目の開催となる今回のイベントには、ロボティクスファッションクリエイター・きゅんくんやアニソンDJのDJシーザー氏、アーティストの渋谷慶一郎氏や真鍋大度氏など豪華ラインナップが揃った。今回はイベントの様子を中心に、最新テクノロジーを駆使したアーティストに焦点を当てつつ「テクノうどん」の魅力に迫る。


■来場者にはうどんを配布

new_IMG_9737.jpg
会場内で配布されるうどん。袋は二重になっているので足が汚れる心配はない。

会場となるのは、東京タワーのお膝元、東京タワースタジオ。入場すると、リストバンドとうどんの入った袋が手渡され、踊りながらこれを踏み、会場後方の調理スペースに出すと自分で踏んだうどんを食べることが出来る。

new_IMG_9559.jpg
ビニールシートの上でうどんを踏む。音楽がかかるとうどんそっちのけで踊ってしまう人もちらほら。

イベントは朝7時〜14時までの朝の部と、16時半〜22時半までの夜の部という2部構成。前半には仕込みスマホで同じみの森翔太氏やロボティクスファッションクリエイターのきゅんくん、アニソンDJとして有名なDJシーザー氏などエンタメ性に長けたラインナップが中心。それに対して後半は、音楽家の小西康陽氏やアーティストの渋谷慶一郎氏、ライゾマティクス真鍋大度氏などといった豪華DJたちを揃えた。

new_IMG_9736.jpg
DJシーザー氏「今日は誰もが知ってるアニソンで、うどんを美味しく踏ませてみせます!」

new_IMG_9740.jpg
普段クラブではみないような年代のご夫婦も、仲良くうどんを踏んで楽しめる。

new_IMG_9730.jpg
会場を訪れていたファッションデザイナーのハヤカワ五味氏。後方で作ってもらったうどんにご満悦。

チケットは前売りで約1200枚が完売。この日は会場の外に入場規制がかかり、当日券もほぼ売り切れという大盛況ぶりをみせた。「前回と比べ、若い人から高齢の方まで幅広い年齢層が楽しめるようなラインナップにしました。より多くの人達に盛り上がって欲しい。」と主宰のセクシーキラーが語っていたように、会場には朝から老若男女を問わず多くの人が訪れ、音楽とうどんを楽しんでいた。

■インタラクティブなゲームと連動する光る靴「Orphe」を履いて登場

new_IMG_9614.jpg
足元で光るのは光る靴「Orphe」。服の色と連動して光る。

豪華アーティスト達のなかでも特に印象的だったのは、ロボティクスクリエイターのきゅんくんとゲームボーイで作曲をするTORIENA氏のアクト。TORIENA氏が流す爆速チップチューンで、午前中にも関わらず会場は熱気の渦に包まれた。彼女たちのライブが他と違った点は2つある。まずひとつは、「meme noise attack(ミームノイズアタック)」というオーディエンス参加型のゲーム。

20150411164903.jpg
ゲーム画面。スマホだけでなくブラウザにも対応。右のゲージがMAXになると敵が倒れる。

これはTwitterログインで連動させることで参加できるゲームで、「あか」「あお」「きいろ」「みどり」「むらさき」という5つの色を含んだワードでツイートすると、それがモンスターへの攻撃となりダメージを与える。

普通に「あか」とツイートして攻撃するよりも「あかい流星」などというように工夫して言葉を組み合わせ、更にフォロワー数などが多いほうが攻撃のダメージは大きくなる。想定外のアクセス集中によりTwitterとの連携に制限がかかってしまうというトラブルもありながらも、会場全員で大画面スクリーンに移る敵を倒すことで次第にTORIENA氏の流すチップチューンの速度も上がり、会場はさらに盛り上がっていた。

new_IMG_9704.jpg
仲の良いコンビで高い歌唱力も披露。

2つ目は、2人が身に付けている光る靴と光る服。服はきゅんくんがこのイベントのためにデザインして作ったもので、靴は「Orphe(オルフェ)」というもの。Orpheはつい先日米クラウドファンディングサイト「indiegogo」にて$30,000の目標金額を達成。現在$50,000目前まで迫っている話題のファッションアイテムだ。

この服と靴はただ光っているのではなく、meme noise attackでつぶやかれた色のワードと連動して、その時一番多くツイートされた色に光るよう仕組みになっている。そうすることで、会場内外を問わずゲームに参加している人全員がライブに参加しているというインタラクティブな体験を提供したいという製作側も含めたチーム全体の想いが込められている。

new_IMG_9672.jpg
衣装が断線してしまい、急遽ステージ上で半田付けを始めるシーンも。これも1つのパフォーマンスとして盛り上がった。

きゅんくん:去年の11月にも、秋葉原のライブハウスでmeme noise attackをしたことがあるのですが、それよりも今回の方がパワーアップしています。前回は会場のスクリーンでしか敵を見れなくて、お客さんはTwitterのアプリから普通にハッシュタグをつぶやいてパワーになるっていうだけでした。でも今回は、お客さん自身が直接攻撃出来るという点が大きく変わったところです。ウェブサイトにアクセスし色をつぶやくことで、敵をVJだけでなく自分自身が直接見れる仕様になった。ネットワーク越しなので、会場以外どこにいても攻撃できるようになって、よりインタラクティブ性が増しました。

■うどんと音楽に会場は大熱狂

new_S__26632197.jpg
終盤になると会場はパンパン。みんな笑顔でうどんを踏み、踊っていた。

イベントも後半に差し掛かってくると、会場は超満員。エンタメ性が高かった朝の部に比べると、夜の部は小西氏、渋谷氏、真鍋氏といった聴かせて躍らせる玄人DJが多く揃っていただけに会場のボルテージは上昇。うどんそっちのけで汗だくになりながら踊っている人がたくさん見受けられた。

new_IMG_9822.jpg
アーティスト・小西氏のDJ。ここから会場は一気にヒートアップしていった。

自らで人工知能を使ったDJイベントを開催しているライゾマティクス・真鍋大度氏は「今回は黒瀧君と一緒に、ひたすらPerfume remixを流していました。楽しかったです。」とイベントを振り返る。

会場内の人達に話を聞いたところ「普段クラブとかには行かないんですけど、今日は音楽を聴きながらみんなで盛り上がれてとても楽しかったです。」という声が多かった。ただの「テクノミュージックライブ」だと普段来ないような人たちも、「うどんを踏みながら」という言葉が入るだけで敷居が下がり、思わず足を運んでしまうが「テクノうどん」最大の魅力ではないだろうか。テクノサウンドに触れたことの無い人たちにとって、うどんのお陰で新しい音楽との出会いの場となったことは否めない。

「6回目以降のことは、まだどうなるかまだ分かりません。とりあえず終わってから考えます。」とセクシーキラー氏。テクノミュージックを聞きながらうどんを踏むという軸はブレることはなさそうだが、その周りの肉付けをどうしていくのか。第6回のイベント詳細を心待ちにしたい。



<関連記事>
DJは人工知能に淘汰されるのか?真鍋大度らの実験的イベント「2045」


DJブースは無人...真鍋大度・徳井直生らが仕掛ける人工知能ライブ「2045」vol.2

「テクノロジーは自分の限界を引き上げるもの」―真鍋大度の挑戦


人工知能でエンターテインメントはもっと面白くなる―真鍋大度が挑む認知の世界

10153633_738005869621740_1416852239111109010_n.jpg

取材・文:石原龍太郎(いしはら りゅうたろう)


ライター・編集者。 テクノロジー・ファッション・グルメを中心に、雑誌やウェブにて執筆。本と音楽とインターネットが好き。@RtIs09

おすすめ記事

9/11(日)1:35~放送:番組発ファッション×テクノロジーイベントに現代の魔法使い・落合陽一登場!
『サイコメトラーEIJI』のあの"みっちゃん"を主人公にした、衝撃作『でぶせん』がついに実写化! 作者の安童夕馬氏が推す、みっちゃん役の「森田甘路」の素顔とは?
活動25周年・TAKUYAが振り返るキャリア〜JUDY AND MARY解散から時代に先駆けたスタジオ構築、現在まで
活動25周年・TAKUYAが振り返るキャリア〜完成した瞬間、達成感が凄かった「Over Drive」

最新記事