美しくも恐ろしい女性たちの息を飲む復讐劇『リベンジ』 最後に笑うのは、女帝?若きセレブ?

2017.03.04 08:45

謎と罠が連鎖する... "美しき復讐劇"を描いたドラマ『リベンジ』。
美しい海に囲まれたハンプトンを舞台に、極限まで追い詰め合う女性たち。
最後に勝つのはどちらなのか?

全米で1000万以上の視聴者を獲得し本作の魅力に改めて迫る!

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© ABC Studios

シーズン1・2・3・4/Huluで配信中

■ 若きセレブ エミリー VS 女帝 ヴィクトリア 女同士の戦いほど恐ろしいものはない?

幼いころに、父親が無罪の罪で投獄され、人生が一変してしまった少女の恐ろしくも美しい復讐劇を描いたこのドラマ。

その少女の名前はアマンダ・クラーク。
大人の女性へと成長したアマンダは、自分を不幸の淵に追い込んだグレイソン一家に復讐を果たそうと、名前をエミリー・ソーンに変え、生まれ育ったハンプトンに舞い戻る。

アマンダ改めエミリーが計画する復讐劇は、緻密に仕組まれた長きシナリオで、グレイソン一家の名声をこき下ろし、一家を地の果てに追いやるものだった。

しかし、グレイソン家には、完璧なエミリーの計画をぶち壊す恐ろしい女帝がいた。
その名もヴィクトリア。

グレイソン夫人であり、地元で有名な慈善家でもある。
彼女を前にすると、復讐の鬼と化したエミリーが弱々しい少女に見える。
そのぐらい、ヴィクトリアの持つ邪悪さは根深く、腹黒い。自分の手は決して汚さず、相手の息の根を止めるのだ。

次から次に汚い手を思いつき、エミリーを追い込んでいくヴィクトリア。
ここまで恐ろしい女が海外ドラマ史上他にいただろうか?

シーズン4まで続くこの復讐劇の基本構造は、エミリー VS ヴィクトリア。
大切な人々を失い、周囲の人を巻き込みながら、もう決して引き返せないところにたどり着いてしまう二人。
最後に勝つのは、エミリーか、ヴィクトリアか?

想像を絶するあの手この手を駆使した美しくも恐ろしい二人の戦いに、最後まで目が釘付けになる。

あなたは、チームエミリーか?チームヴィクトリアか?
彼女らの恐ろしさは、見れば見るほど癖になる。

■ エミリー・ヴァンキャンプ VS マデリーン・ストウ 若手女優とベテラン女優の演技対決にも注目!

前述したエミリーを演じるのは、エミリー・ヴァンキャンプ。
『ブラザーズ&シスターズ』等のドラマで活躍し、近年は「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」や「キャプテン・アメリカ/シビル・ウォー」にも出演した健康美な若手女優である。

対するヴィクトリアを演じるのは、マデリーン・ストウ。
90年代に公開されたSF映画の金字塔『12モンキーズ』でヒロインを演じ、話題となったベテラン女優である。

ドラマの設定と同じく、まさに若手女優 VS ベテラン女優の演技対決。
お互いが負けてたまるかといわんばかりの一触即発の演技を披露している。

実力がある女性2人の真剣対決はまさに迫力満点、見どころ満載である。

■ 鬼だって恋をする-束の間のラブストーリー

終始、巧みなリベンジ合戦が繰り広げられる本作だが、そこにあるのは、"リベンジ"だけではない。
美しい女性が2人も出ているのだ、もちろん恋愛ドラマだって描かれている。

気の休まることのない戦いの合間に訪れる愛する人との時間。
その時に見せるエミリーの安心した顔のかわいらしいこと。好きな人の前では、普通の20代の女性に戻り、リラックスした表情を見せている。

対するヴィクトリアは、母の顔を見せる時の彼女に注目してほしい。
子供を守ろうとするときの彼女の母としての姿は圧巻!
母性とは女性をここまで強くするのかと驚く。

■ グッド・キャラクターはノーラン・ロス!

息の休まる間がないこのドラマだが、唯一救いとなるキャラクターがいる。
その名もノーラン・ロスだ。

彼は、エミリーの父親の知人で、やがて孤独にグレイソン家と戦うエミリーの親友になる。

誰よりもエミリーの傍にいて、唯一エミリーの秘密を知り、危険な橋を渡ろうとするエミリーを必死に守ろうとする何とも愛おしい存在。
このドラマで一番、人間らしいキャラクターである。

同時に、彼はIT長者で、ハッカーとして優秀な能力をもつ若き天才。
それでいながら、孤独で誰よりも誰かに愛されたいという欲求をもっている。
いつも周囲に振り回されてばかりだが、彼は誰かと幸せになれるのだろうか?
このドラマの救世主ともいえるノーランにも注目してみてほしい。

以上が、ドラマ『リベンジ』の魅力だ。

見始めたら、復讐劇の泥沼から抜け出せなくなること間違いなし!
恐ろしい女同士の戦いの行方を見守ってほしい。


(text:伊藤ハルカ)

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伊藤 ハルカ

週に20本、年間1500本以上のアメリカドラマを観る、「日本一アメドラを観る女子」。「アメドラ界のデーブ・スペクター」を目指し、アメドラコラムニストとして幅広いメディアで活躍中。

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