SENSORS IGNITION 2017 展示エリアレポート〜パートナー企業&スタートアップ編

2017.04.24 12:30

3月23日に虎ノ門ヒルズにて行われた『SENSORS IGNITION 2017』では、様々なジャンルのプロダクトやサービスの展示が行われ、我々の目を楽しませてくれていた。この展示エリアの模様を2回に分けてレポート。今回は「スポンサーゾーン」「スタートアップゾーン」の模様を紹介する。(数値などは3月23日取材当日時点のもの)
「SENSORS IGNITION 2017 展示エリアレポート〜アカデミック・VR・IoT・クリエイティブ編」はこちらから

【スポンサーゾーン】

■ 「映像×AI顔認証」「AI笑顔採点ゲーム」(NEC)

顔認証技術「NEC NeoFace®」を用い、映像を通して人物の特定や映像コンテンツの分析を行うサービスを展開。さらにその技術を応用して、認証された顔の表情を読み、笑顔を採点することができる「AI笑顔採点ゲーム」を提供している。笑顔を判断することでそこに移されたユーザーの満足度を解析することが可能になった。

■VRコンテンツ制作オーサリングツール(オートデスク株式会社)

『VR 3.0』と銘打ってAutodesk社が紹介していたのは、VR空間内で複数人数がコミュニケーションできるデモ。二人が同時にVR空間に入り、お互いの存在を感じながらモノを投げたり受け取ったりするもの。リアルタイムレンダラー「Autodesk VRED」と、ゲームエンジン「Autodesk Stingray」で制作されたハイエンドコンテンツだ。「個人の体験を共有できないこと」が課題としてあげられることの多いVRに対しての、Autodesk流ソリューションといえるだろう。展示ブースは常に行列が出来ており、新しいコミュニケーション可能なメディアとしてのVRの可能性を発見した来場者も多かったという。

■イベント主催者の悩みをすぐに解決できるイベントプラットフォーム(イベントレジスト株式会社)

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「イベントはもっと楽になる。」とブース配布資料にも銘打たれた、誰でもイベントの告知・事前決済や申込み・ 参加者管理が出来るサービス。カンファレンス、ライブ、パーティー、講演会など様々な活用シーンが想定される。(SENSORS IGNITIONのチケット販売でも当サービスを活用)

■InterBEE2017:11/15-17幕張(InterBEE)

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新しいサービスを展示する総合メディア展。2020年に向けて、「新しいメディアの可能性を世界に伝えよう」をスローガンに毎年11月開催。2016年には1,090社が出展し、38,047名が足を運んだ、世界が注目する最先端技術と日本の動向を伝え、世界の期待に応えるべく業界全体を盛り上げている。

【スタートアップゾーン】

■スタートアップの成長プラットフォーム「creww」(Creww株式会社)

実現型オープンイノベーションプラットフォーム「creww」。大手企業とスタートアップ企業を対等に捉え、スタートアップならではの新しいアイディアを大手企業に提供し、クローズドになりがちな企業間をつなげる役目を果たす。4月25日(火)には虎ノ門ヒルズで「OPEN INNOVATION CONFERENCE 2017」を実施予定。

■オリジナル動画生成サービス「#MirrorSnap」(株式会社SnSnap)

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SNSマーケティングの会社SnSnapが展開するオリジナル動画生成サービス。音楽フェスの会場やアパレルブランドのレセプション、店舗などに設置し、その場でしか撮れないオリジナルデザインの動画を撮ることができるサービス。撮った動画をユーザーが取得しSNS投稿を通して、口コミ効果も期待出来る。株式会社SnSnapとしては三ヶ月に一度は新しいサービスをリリースすることを目標に、かつ、グローバル進出も視野に入れている。

■ドリコス-healthServer(ドリコス株式会社)

独自で開発した栄養素抽出アルゴリスムを利用し各ユーザーに合ったサプリメントを提供してくれるヘルスケアデバイス。アプリに自分の体調を入力するだけでなく、healthServer本体に触れることでユーザーの体調を検出することが可能。そのデータをもとに、ユーザーの体が必要としている栄養素を抽出してくれる。2017年秋のリリースを目標に、今後は個人への発売のみでなくオフィスや福祉施設への設置も目指している。

■小児科オンライン(株式会社Kids Public)

LINEやSkypeを使い小児科医に相談ができるサービス。現役の小児科医が対応し、どんな小さな悩みにも答えてもらうことができる。月額3,980円の個人向けのサービスと、会社の福利厚生としての提供も行っている。小児科にくる子供の9割は軽症であり、お母さんたちは医者のアドバイスを聞きたい一心で育児に忙しい中病院に足を運んでいるケースがほとんどだという。この実情を改善できないかと考えこのサービスが生まれた。今後はユーザーの安心度を高める為アフターケアにも注力していきたいとのこと。

■スポーツのオンラインレッスン「LessonNote」(株式会社だんきち)

スマホを使って、野球やゴルフ、テニスなどをプロのコーチから教わることができるサービス。地方出身でなかなか憧れのプロの選手からはお金を払っても習う機会がなかった開発者が、全国どこでもいつでも技術の高いコーチから習うサービスがあれば、モチベーションも技術も上がるのでは考え開発した。ユーザーは自分のフォームなどを動画で撮影し、コーチに動画を送ると、アドバイスをしてくれる。2017年はリアルタイムで月1,200人に利用されることを目標としている。

■グルメコンシェルジュアプリ「ペコッター」(株式会社ブライトテーブル)

オススメのグルメをすぐに教えてくれるQ&Aアプリ。お店の条件、例えば「渋谷・安い・焼肉」など話しかけるとオススメのお店を教えてくれる。SNSで連絡を取る感覚でお店探しから予約までを完了してくれる。現在は東京・神奈川・大阪で利用することができ、今後は認知の向上を第一目標に、ユーザーの獲得を目指している。

■360°3DVideoExperience(LIFE STYLE株式会社)

GoProとGoogleのJump、そしてLIFE STYLE株式会社の360度技術を使い、昨年のハロウィンにYouTuberのくまみきさんらとコラボして作った動画を公開。Googleのストリートビューの国内版事業としてGoogle認定代理店を務めるLIFE STYLEならではのアプローチで、360度の実写動画や写真をどのように活用するかを様々な企業に伝えている。制作サイドの人間が少ないという課題を解決するため、自社の技術を生かした動画制作のできる人間を増やし、VR業界全体の質向上と底上げをしたいとのこと。

■次世代コミュニケーションロボット・ユニボ(ユニロボット株式会社)

お年寄りや子供をターゲットに、話し相手になることで精神的にも健康になってほしいという思いで開発された。人工知能も自社で開発し、会話ができるだけでなく、インターネット回線をつなぎ天気やおすすめのレシピ等を聞くことやビデオ通話も可能。自宅や病院はもちろん、ホテル等の受付にも設置されることを目標に、2017年夏〜秋頃の発売を予定している。今後は自社で開発した人工知能をスマートフォン等の製品にも組み込み新しいサービスをリリースしたいとのこと。

■AI時代に適した音声認識を使った広告(株式会社アイコトバ)

「声」を活用したO2Oマーケティングサービス。聞くこと、見ることに比べ、喋ることは12倍の記憶効果があるという事実をヒントに開発された。提供企業のCMで使われているフレーズを音声入力することで、クーポン等をゲットすることができる。実施効果が可視化できる点も企業からの評価の一つである。2020年までに1,000万回入力/月を目標に、店舗のみでなくスポーツ業界等ともコラボしていく予定だそうだ。

■小型DeepLearning計算機"BlackStar"(LeapMind株式会社)

FPGA CPUを使ったコンパクトでシンプルな外付けの小型DeepLearning計算機。いかに小さく実用的になるかを試行錯誤し誕生した。様々なIoTデバイスや家電、ロボット等につけることで新しい価値を生み出すことを可能にした。現在は自動運転や建物の異常検知に使用されている。今後はポケットAIを身につけるという常識が3〜5年後には訪れるのではないだろうかと予測し、自分で人工知能を駆使し、新しい付加価値をつけたいモノを選べるような技術を提供できるようになることを目標としている。

■オンライン観劇サービス「観劇三昧」(株式会社ネクステージ)

ユーザーは70作品限定月額無料または限定無し月額980円で、アプリやパソコンなどを用いて作品を鑑賞することができる。演劇好きの開発者が、収入バランスを取るのが難しい劇団のために何か支援をする方法はないだろうかと考えこのサービスが生まれた。少しでも作品に触れてもらいたいという思いから、作品を見終えたPV数ではなく再生時間数で劇団の収益が決まる。今後は編集した作品のみでなく、リアルタイムで作品を配信することでより実際の舞台に近い臨場感をユーザーの方にお伝えできるサービスを作ることが目標とのこと。

■分身ロボットOriHime(株式会社オリィ研究所)

幼い頃体が弱く学校に通えない日が多かった開発者が、自分が学校や会社に通えなくとも遠隔で操れるもう一つの自分「リモートアバター」を作りたいという思いで生まれた分身ロボット。用途は主にテレワーク、遠隔教育、難病者とのコミュニケーションの三つ。離れた場所にいても、まるで一緒にいるような感覚を持つことができるOriHimeの存在感は人工知能ロボットという肩書きにとどまることはなく、これまでのロボットにはないより自然なコミュニケーションを実現している。

■駐車場シェアサービス「akippa」(akippa株式会社)

空いている駐車場を場所で検索することのできるサービス。現在9,000箇所の駐車場が登録されている。この数字はTimesや三井リパークに次いで業界第3位。駐車場を貸し出す側は手数料等は一切かからず、成果報酬型でユーザーの支払額の6〜7割が収益として入るシステムだ。2015年から2016年の一年間でユーザー数は20倍、2017年は業界一位を目指し、今年中に2万箇所の駐車場登録を目標としている。

■持ち歩くトランクルーム「hinata trunk!」(vivit株式会社)

もののクラウド化を目標に"持ち歩くトランクルーム"を実現化したサービス。初回利用時に専用ボックスを取り寄せ、宅配便で送るだけで保管完了。パソコンやスマートフォンの画面で自分の持ち物を管理することができ、使いたい時に現地で受け取ることができる。「もっと遊びが楽になるように」という思いで開発され、キャンプ好きの方などから注目を集めている。今後は友人同士だけでなく他人同士でもものをシェアできる環境をつくり、よりアウトドアを気軽に楽しんでもらえるきっかけを提供することを目標に掲げている。

■VRライブ配信プラットフォーム&VRディスプレイ(カディンチェ株式会社)

ソフトウェアに特化し、「驚きを創り、世界に貢献する」をキーワードにVRのライブ配信を行うサービス「PANOPLAZA LIVE」やVRコンテンツ配信プラットフォーム「PANOPLAZA MOVIE」などを展開。このサービスにより、今までは録画をし編集された映像を見ることが主流だったが、スマホなど身近な物を用いてリアルタイムで簡単にVR映像を楽しむことができる。今後はライブに行くことのできなかった人々がチケットを購入する感覚でリアルタイムの映像を「体験」として購入し、会場にいるかのような感動を提供できるサービスにしたいと考えている。

■新世代のSNS・これからのタレント(株式会社VAZ)

YouTuberやInstagramerなどのインフルエンサーと呼ばれる「これからのタレント」を活かし、テレビ離れが加速する10・20代の若年層にアプローチするべく商品や魅力を伝えるべく企画を実施。また、インフルエンサーたちが望む露出先を提供することで、各々が活躍したい場所でなりたい自分になれるよう支援している。
また、SNS「プロフ」を運営。自分のハッシュタグで自分の情報を掲載することで、同じ趣味の持ち主や、同じ学校の出身者と繋がることができる。主なユーザーは10・20代、デイリーユーザーは10万人弱を記録。

■Xenoma inc

機能性、ファッション性を兼ね備え、日々進化する次世代VRコントローラー『e-skin』

単に人の動きをセンサーで感知できるVRデバイスとしてだけではなく、ファッションの観点からも着やすさ、デザイン性を追求した結果、様々なデザインやサイズを展開することを目指しているという。 すでにVR開発者向けに販売を開始しており、アメリカや中国で多くの反響を得ているそう。近日kickstarterにてコンシューマー向けのキットを販売する予定だという。展示にも多くの来場者が集まっており、日本での展開も反応を見て行っていくとのことだ。

【SENSORS IGNITION 2017 セッションレポート】
キーノート『グローバルに通用するクリエイティブとは?』
セッション『VRクリエイティブ最前線』
NECスポンサーセッション『AI×映像認識の最前線』
セッション『近未来社会予測 ~AI、ロボット~』
セッション『メディアの先駆者が語る!これから生き残るコンテンツとは?』
HAROiDセッション『テレビ×ネットで生み出すTVCMの新しい価値』
セッション『日本3.0 日本の将来、何に投資すべきか?』

取材・文:見﨑梨子(みさきりこ)

1993年生まれのフリーライター。青山学院大学総合文化政策学部に在籍。『SENSORS』をはじめ複数の媒体で記事の執筆・編集に携わる。DJとしての一面もあり、東京都内の様々なクラブで活動中。
Facebook:https://www.facebook.com/riko.misaki

撮影︰延原優樹

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