世界最大級「スタートアップ・ワールドカップ」日本予選レポート

2016.09.29 11:30

近年、多くのスタートアップ企業が世界中から生まれている。ただ、その反面優れたスタートアップ企業に投資家、VCが出会える機会はそう多くはない。その中で米国に拠点に置くFenox Venture Capitalが世界中の優れたアイディア、起業家、投資家をつなぐ場所として今回スタートアップ・ワールドカップを開催。今回は9月21日、東京で行われた日本予選の模様をレポートする。

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スタートアップ・ワールドカップ会場 @ ad:tech tokyo 2016

今回のスタートアップ・ワールドカップは世界16カ国で予選が行われ、各地域ごとに優勝1社が選出され、全16社が来年3月24日に米国サンフランシスコで行われる決勝に進めるという内容だ。
日本予選は世界でもインドネシア予選に続いて2国目となり、60社以上の応募の中から10社が日本予選ステージに駒を進めた。

また、日本予選の審査員には堀江貴文氏をはじめに経産省、起業家、投資家、リサーチャーと幅広いジャンルから8名が参加。この審査員達からの質問が一番スタートアップ企業にとって恐ろしいものはないだろうか。

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審査員8名に囲まれてのプレゼン

今回のピッチ大会のスタイルとしては、まず30秒のPRビデオの上映、3分30秒のプレゼンテーション、そして1分30秒の質疑応答と計5分30秒で全てを出し切らないといけなく、短い時間にいかに落ち着いて伝えられるかが重要となる。

では、予選に駒を進めた10社をプレゼンテーションの順番に紹介したい。

AsMama

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お母さんの子育てサポート「子育てシェア」を展開している。すでに全国にママサポーターというコミュニティーもできており、ママ同士が安心してお互いに助けられる仕組みを作り上げている。

Alpaca

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フィンテックのスタートアップ企業として AI(人工知能)を使ったトレーディング・システムを提供している。すでに10,000以上ものアルゴリズムを生み出している。

Terra Drone

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これまで電子バイク市場をアジアで拡大してきたTerra MotorsがTerra Droneとしてドローンビジネスに参入した企業だ。土木測量からB2Bの事業展開を目指しており、遠隔地から遠く離れたドローンを操作できるなど農薬散布などにも将来応用できるとのこと。

Triple W

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以前、SNS上でも話題となった、排泄予知ウェアラブルデバイス「D Free」。介護施設や医療機関に注力しており、B2C展開も視野には入れているが現在はB2B展開をメインとしている。

FINC

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ヘルスケアスタートアップとしてオンラインによるダイエットの家庭教師サービスを展開している。実際のジムだけでなく遺伝子検査や血液検査、生活習慣アンケートを元に個々に適した運動メニュー、食事メニューを提供している。

最初の5社のプレゼンが終わったところで、一息。質疑応答ではビジネスモデルやマネタイズ、そしてビジネス展開など突っ込まれた質問が飛ぶ。質疑応答の時に流れるバックミュージックがまた気持ちをそわそわさせ、みんな早口で話すのが印象的だった。

続いて後半戦。

Fuller

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すでにご存知な方も多いかと思う、アプリ分析プラットフォーム「App.Apeh」。アプリ開発者やアプリパブリッシャーのビジネス円滑化と効率化を支援するため、 市場のアプリ利用動向を分析できるアプリ市場分析サービスを提供している。

moneyforward

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フィンテックスタートアップ企業市場内でも高い存在感をすでに見せている。個人向けの自動家計簿・資産管理サービス「マネーフォワード」と、法人向けのクラウドサービスである「MFクラウド」シリーズを提供している。

mitsukari

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AI(人工知能)で社員一人ひとりの価値観をもとに適正を分析・判断するリクルーティングサービス。社会心理学に基づいた独自のクイズを実施し、社員の適正を判断する

UniFa

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家族間のコミュニケーションメディアを提供するプラットフォーム、ロボット。少しでも多くの家族の会話が生まれるように子供が親しみを持ちやすいデザインとなっている。

Liquid

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生体認証、指紋のみの手ぶら決済を実現した。街の食堂でも導入出来るように導入費用も大幅に削減している。第三者による不正などにも対応済みだ。

緊張とものすごいスピードのなか10社のプレゼンが終了し、発表された優勝企業はUniFa。

受賞後、優勝したUniFa代表取締役社長である土岐 泰之氏にコメントをもらった。「これまでに海外でのピッチ大会などには参加したことがなく、今回が初めての体験となる。今回の決勝戦進出をきっかけに海外進出、展開を視野にいれて3月に臨みたい。」と意気込みを話してくれた。

予選大会もまだ始まったばかりではあるが、欧米、アジア、アフリカから集結するスタートアップ企業の中から数年後には世界中の人が使うサービスを生み出すかもしれない可能性もある。そんなスタートアップ・ワールドカップの模様は今後も追いかけたい。

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『スタートアップワールドカップ グランドフィナーレ』概要

■開催日
2017年3月24日(金)
■会場
MARRIOTT MARQUIS / サンフランシスコ
■公式サイト
http://www.startupworldcup.io/grand-finale

また、グランドフィナーレ以外にも3月22日-23日にシリコンバレー視察やネットワーキングなどの企画も予定している。
・3/22(水)シリコンバレー視察ツアー
・3/23(木)ワークショップ
・3/23(木)ネットワーキングパーティー

ライター:中村寛子

大学を卒業後、グローバルデジタルマーケティングカンファレンス、ad:tech/iMedia Summitを主催しているdmg::events Japan株式会社(現Comexposium Japan)に入社。 ad:tech tokyo 2010より、主にコンテンツプログラムの責任者として従事。 また、東京開催以外にもad:tech kyushuやiMedia Brand Summit, Data Summitなど8つのカンファレンスローンチを展開。2015年11月にmash-inc.を設立し、現在グローバルPRチャンネル制作をしている一方で企画プランニングなどプロジェクトベースで携わっている。

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