高校生が2日間の起業体験 アントレプレナーシップを身につける「StartupBase-U18」の取り組み

2015.08.31 10:00

「アントレプレナーシップ」(Entrepreneurship)とは「起業家精神」だけでない広義の意味を持つ言葉だ。

新しい事業・ビジネスを興す意欲だけではない。世の中の課題を的確にとらえ、それに対する解決方法を考え、アイデアの実行のためにまわりの人間を巻き込みながら課題解決のために徹底的にコミットする。諸問題に対する圧倒的な当事者意識とそれに対する行動力といっても差し支えないだろう。アントレプレナーシップを発揮することは、起業をする時だけでなく様々な日常のあらゆるシーンで求められることである。

高校生・高専生のための起業体験プログラム

そして昨今のスタートアップ・ブーム、大手企業のイノベーション・ニーズの増加を背景に、アントレプレナーシップを持つ人材が一層求められるようになってきた。そして、アントレプレナーシップを定着させるのは若い時期に越したことはない。そこで、SENSORSでは高校生・高専生を対象に、2日間の起業体験を通じてアントレプレナーシップ実践の場を提供する「StartupBase-U18」の取り組みに注目した。現役高校生が抱える"問題意識"とはいかなるものなのか。

■アントレプレナーシップがあれば人生はもっと楽しくなる

株式会社まつりば代表の森 真悠子(もり まゆこ)さん

森:
課題を見つける力、人を巻き込む力や行動する力といった「アントレプレナーシップ」 は何か新しい価値を生み出したり、その人の人生を切り開いていく力だと考えています。なのでどんな進路に進んでもアントレプレナーシップがあった方が、人生が楽しくなるのではないでしょうか。StartupBase-U18はわかりやすく「起業体験プログラム」を謳っていますが、「起業家を育てる」取り組みというわけではありません。高校生を対象に早い段階からアントレプレナーシップを身につけるための取り組みです。

2日間の起業プログラムの行程

そう語るのはStartupBase-U18を主催する株式会社まつりば代表の森 真悠子(もり まゆこ)さん。森さんはベネッセを退職後、1年前に現在の活動を開始している。

森:
昨年に会社を退職して、何をやろうと考えたときに「Startup Weekend」に参加したんです。教育系の会社に勤務していたので高校生のために何かできないかってその時は考えてました。StartupWeekendは短期間で顧客開発まで行うので、当初考えていたプランを会場の六本木ヒルズのロビーで見ず知らずのいろんな人に話していたら警備員の人に注意されちゃったんですよね(笑)。その時に自分の中の限界が突破できたような気がしたんです。すごく簡単に。そこで閃きました。これは、高校生こそ体験する価値がある!そう思いました。それがStartupBase-U18を始めたきっかけですね。

StartupBaseは前述のように2日間で開催される短期集中型イベント。実際の起業のよう に、企画の立案、チームビルディング、プロトタイプの制作、価値の検証を行い、その成果を競い合う。MITで言われていた「Demo or Die」を合い言葉に、プランの内容もさる事ながら実際に動くものを制作するデモや、検証結果が重視される。SENSORSではさらに、実際に参加した高校生にインタビューを実施。その模様は次回記事でお届けする。

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取材:石塚たけろう

ベンチャーキャピタルやデジタルマーケティング企業複数社での業務を経験後、EIR(=客員起業家)として複数の大手企業、スタートアップの新規プロジェクトに参画。Webデベロッパー。@takerou_ishi

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