【SXSW 2016】水曜日のカンパネラ 米国での初パフォーマンスにオーディエンスは熱狂

2016.03.16 17:15

米・テキサス州オースティンで開催中のミュージック・フィルム・インタラクティブの祭典「SXSW」。3月15日(現地)、水曜日のカンパネラ(Wednesday Campanella)が"東京でホットなアーティスト"として出演し、全7曲のステージを披露した。 今回がアメリカでは初となるライブ。『ナポレオン』は乗り物にのりながらバックステージから登場、中盤には新曲『チュパカブラ』も披露、『桃太郎』ではバルーンの中に入り込みパフォーマンスと、終始オーディエンスは熱気に包まれた。テキサス州オースティンが特別な夜に変わった瞬間の様子をお届けする。

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22時にショーはスタート。コムアイは、「I'm in the back!(私は後ろよ)」とオーディエンスの後ろから、乗り物にのりながら登場した。 振り向いたオーディエンスは黄緑にきらめくサングラスをかけながら、ファンシーな出で立ちで姿を表したコムアイに釘付け。

会場となったCheer Up Charlie'sは満員のオーディエンスで盛り上がりをみせた。

『ナポレオン(Napoleon)』から二曲目の『ユタ(Utah)』に差し掛かるあたりには、皆身体を上下に揺らしながら会場の熱気も増していった。

水曜日のカンパネラ・コムアイ(Wednesday Campanella, Kom I)

アメリカでの初のパフォーマンスとなったが、「I love you Austin!(愛してるよ、オースティン!)」というコムアイの投げかけに応じるかのように観客の熱も沸点に向かっていく。
3曲目には6月に発売を予定しているアルバムから新曲『チュパカブラ(Chupacabra)』が披露された。

MCを挟みながら『ウランちゃん(Uran-chan)』、『メデューサ(Medusa)』へ。
昼からロックが鳴り響くオースティンの街では珍しい、ハウス・テクノ・チルがミクスチャーとなった水曜日のカンパネラ独特のサウンドに熱狂の渦が起きる。

身体をくねくねと捻り、揺らしダンスするコムアイに呼応するかのようにオーディエンスも一体となって動きの大きさを増幅させていきながら、クライマックスへ。 「Are you hungry?(お腹は空いてる?)」と観客に向けてきびだんごを放るコムアイ。

最後は『桃太郎』、コムアイは大きく膨らんだ透明のバルーンの中に入り、客席へ放り出される。熱狂の渦の真ん中を転がり続けていく。 あっという間に7曲が終わり、パフォーマンスに身を預けた観客達で会場が一つに溶けていくかのようであった。
先週から取材に入っていた筆者にとって間違いなくSXSWのハイライトとなるような、突出したパフォーマンス、体験だった。いつの日かSXSWミュージックのメインステージに水曜日のカンパネラが立っているならば、今夜は間違いなく歴史的な1日だったのかもしれない。
終了直後にオーディエンスの一人が「She owned it...(彼女はやってのけた...)」とため息まじりに漏らしていたのが、40分でオースティンを特別な夜に変えてしまったパフォーマンスの全てを言い表していたようだった。

【Set List】
1.ナポレオン
2.ユタ
3.チュパカブラ
4.ウランちゃん
5.メデューサ
6.シャクシャイン
7.桃太郎

取材・文:長谷川リョー

SENSORS Senior Editor
1990年生まれ。『SENSORS』や『WIRED.jp』などで編集者/ライター。これまで『週刊プレイボーイ』『GQ JAPAN』WEBなどで執筆。東京大学大学院学際情報学府にてメディア論を研究。最近は「人工知能」にアンテナを張っています。将来の夢は馬主になることです。
Twitter:@_ryh

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