VRで165km/hの速球に挑戦!「VR Dream Match-Baseball」開発者に聞く

2016.12.10 18:30

新感覚バーチャルリアリティゲーム「VR Dream Match-Baseball」。ヘッドマウントディスプレイをつけ、センサーを組み込んだミットおよびバットを操作し没入感のあるプレー体験が出来る。

注目すべきはプロ選手の投球データを再現したところ。160km/hを超える速球や鋭い変化球をバッターとして打ったり、キャッチャーとして捕ったり、という体験が可能だ。さらに、ホームランを打つと祝福のための花火演出が出たり、年俸が表示されたりするなどの演出面もこだわりが詰まっている。このゲームの開発意図や狙いについてバスキュール桟義雄(かけはしよしお)氏に伺った。

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バッター視点

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■「160km/hを実際に打ってみたい、キャッチしてみたい」がスタート

--このゲームを開発するに至った経緯を教えてください。

桟:
160km/hの球を実際に打ってみたい、キャッチしてみたいというシンプルな発想から、この企画がスタートしました。高校時代に野球をやっていたこともあって、野球をよりたくさんの方に楽しんでいただきたいという思いで開発しました。 データスタジアム株式会社が監修した、日本やアメリカのプロのピッチャーが実際に投げたボールの軌道データを使用しており、リアルな投球を再現しています。
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キャッチャー視点

--システムを作る上で、苦労した点はございますか?

桟:
160km/hのボールが飛んできたら、開発者でもなかなか打てません。「速いなあ、打てないなあ」という体験だけで終わるのではなく、どうやったら楽しくできるかと試行錯誤しました。 バットやボールを大きくしたり、反発係数を大きくするなど、未経験者の方でも楽しめるようにしました。
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■将来的にはリアルタイムの中継と連動させるようにしたい

--このゲームの意義はどのような点にあるとお考えですか?

桟:
野球の本質が見えてくることです。160km/hを投げるピッチャーも、それを打ち返すバッターも、それをずっと捕っているキャッチャーも一般人からはたどり着けない領域で戦っていることがわかります。VRはその中に入り込む体験をするのですが、入り込むことで「どのように戦っているか」を目の当たりにできます。すると、今後の野球に対する見え方も、超人アスリートに対する見え方も変わってきます。

--今後の展望をお教えください。

桟:
実際のプロ野球の試合をVR内で再現中継することがひとつの目標です。バックスクリーンでは本物の野球中継が放送され、リアルタイムに取得した投球データがVR内でも再現され、しかも打つこともできる。テレビを見ているだけではない新しい野球の楽しみ方を提案できればと考えています。 また、野球団体との取り組みや、新しいVRハードウェア開発も行っており、すでにいくつかの展開が始まっています。 これから見えてくるVR野球の未来は限りなくあるので、多方面での可能性は常に追いかけています。また、野球だけではない分野でもVRの可能性を広げていけるような研究開発をしようと考えています。

11月10日(木)・11日(金)日本テレビで開催された、「カラダWeek NTV SPORTS LAB」でも体験ブースが設置され、多くの注目を集めた。 今後は各種イベントや、テレビ番組での展開が予定されているとのことだ。

取材:見﨑梨子(みさきりこ)

1993年生まれのフリーライター。青山学院大学総合文化政策学部に在籍。『SENSORS』をはじめ複数の媒体で記事の執筆・編集に携わる。DJとしての一面もあり、東京都内の様々なクラブで活動中。
Facebook:https://www.facebook.com/riko.misaki

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