活躍の場を広げるアーティスト&モデル「やのあんな」の魅力をひも解く3つの問い〜"音楽" "アニメ" "いま好きなこと"

2016.02.16 18:00

アーティスト/モデル・やのあんなさん

ファッション雑誌のスナップからスタートし、"青文字系"モデルとして活躍している、やのあんなさん。現在は、中田ヤスタカ、きゃりーぱみゅぱみゅらを擁するアソビシステムに所属し、2013年にはkz(livetune)とともにEP「Shape My Story」をリリース、2014年にはlivetuneのアルバムにゲストボーカルとして参加している。

昨年10月に、やのさんはkz(livetune)と新ユニット「livetune+」を結成し、ワーナーミュージック傘下の「unBORDE」と契約。unBORDEは2010年に発足し、「時代感」と「エッジ」をポリシーとして、tofubeatsなど新世代のミュージシャンを多数見出してきた注目のレーベルだ。

そんな「livetune+」が2月26日(金)に開催されるリアルイベント「SENSORS IGNITION 2016」のクロージングアクトとして出演決定。 SENSORS編集部では前後編の二部作で、やのあんなさんへのインタビューを届けする。前編では、やのさんの「好きなもの・こと」を掘り下げ、彼女の持つ魅力を解き明かしていく。

■「音楽」:モデルとなってから、音楽活動をはじめるまで

ーーやのさんがモデルになってから、アーティストとして活動するまでの経緯を教えてください。

やの:
まず原宿をたくさん歩いてファッション誌に載る読者モデルになり、その何年後かに「音楽やりたいです」と言って、アソビシステムに入りました。もともと読者モデルも、音楽もやりたかったんですが、ミュージシャンやアーティストにいきなりなるのは大変そうだなと思っていました。そこで「読者モデルで、音楽もやっている人」はそんなに多くないので、まずは読者モデルになることが、アーティストへの近道になるんじゃないかなって思っていたんです。

ーー読者モデルになる前から「ミュージシャン・アーティストになりたい」と考えていたんですね。もともと音楽が好きだったんですか?

やの:
そうですね。私、高校生の時にバンドをやっていたんです。当時はギター・ボーカルで、JUDY AND MARYさん、東京事変さん、SHAKALABBITSさんの楽曲をカバーしていました。女子から支持を受けているミュージシャンの方が好きで、元ジュディマリのYUKIさんやシャカラビッツのVoのUKIちゃんに憧れています。男性アーティストではサザンオールスターズが昔から大好きで、サザンが青山学院大学出身なのに憧れて、私も青山学院短大に進学しました。

ーーもともとはバンド音楽が好きだったんですね。「livetune+」を組んでいるkzさんと言えば、Google ChromeのCMに使われた「Tell Your World」など多くの初音ミク楽曲を手がけていますよね。やのあんなさんは、初音ミクの楽曲は好きなんですか?

やの:
好きでした。実は、ニコニコ動画に「歌ってみた」系の動画をこっそり上げていたこともあるんです。でもそのときは、再生数が600くらいまでしか伸びなくて...現実は厳しいなと思いました(笑)。

ーー好きなボカロPの方はいますか?

やの:
kzさんはもちろん好きです(笑)。ほかには八王子Pさんや、家の裏でマンボウが死んでるPさんが好きです。初音ミクの楽曲は聴いていても、歌っていても楽しいんですよね。

ーーよくカラオケでも歌うんですか?

やの:
歌いますね。特に「初音ミクの消失」「モザイクロール」などの難しい曲にチャレンジするのが好きです。

■「アニメ・漫画」:きっかけは、妹の影響

ヴィレッジヴァンガード限定で発売された写真集「やのあんな MADE in HARAJUKU VOL.1」

「音楽好き」な一方で「アニメ・漫画好き」の一面を持つ、やのあんなさん。いつ頃からアニメ・漫画文化に足を踏み入れるようになったのだろうか。

やの:
好きだと気付いたのは大学生の時に「シュタインズゲート」という作品に触れた時です。ゲームで遊び、その次にアニメを観たんですけれど、作品の登場人物にアニメ・マンガ好きだったり、2ch好きだったりが多くて、登場人物の台詞から分からないワードを1つ1つ学んでいきました(笑)。

そして、アニメ・漫画、そして初音ミクの楽曲などを知っていったきっかけのひとつには、妹の影響もあるそう。

やの:
妹にアニメや漫画をすすめられてそういった文化に触れるようになりました。最近では、妹とコミケやニコニコ超会議に遊びに行きました。

そんなやのさんは、アーティストやモデルとして活動する他、声優にも挑戦している。日常系短編ドール・アニメーション「MILPOM★」にて、登場キャラクターのCACAO役に挑戦。主題歌にはlivetune+の「Milky Rally」が使われている。



やの:
他のキャラクターを演じている子もモデルとして活動している子なので、普段会話しているようなテンションで演じることができて楽しいです。でもその一方で、台本をみながらの演技はやったことがなかったので、紙のこすれる音を出しちゃいけないこととか、全てが新鮮です。

音楽とアニメ・漫画の両方が大好きなやのさんは、最近ではアニソン系のフェスやクラブにもよく遊びに行くという。アニクラ独特の空気感についても、その魅力を語ってくれた。

やの:
アニメはワンクールずっと見ていると、そこに3ヶ月間の自分の人生とか、登場人物のストーリーや背景が詰まっているような気がして。アニクラでそのアニメの主題歌が流れてアニメのことを思い出して、テンションが上がったり、ノスタルジーを感じたりするのが楽しいんです。

■「いま好きなこと」:実は"動物"好き

アーティストやモデルとして活動し、歌や写真を通じて自分を表現する一方で「自分が話している姿や、自分自身を見てもらう機会がほしい」と語る、やのさん。ここからは彼女のよりパーソナルな部分を探っていく。まずは「動物好き」だという点。動物園の記念写真のコーナーでバイトをしていたこともあったそう。

やの:
私、動物がすごく好きなんです。なので、動物好きをもっとアピールできたらいいなって思います。特に好きな動物は、カバ、マレーバグ、シャチですね。ずんぐりむっくりなフォルムに惹かれるのと、カバとシャチは強そうに見えないのに強いのが良いなって(笑)。

ーー他にも、いま注目していることについて聞かせてください。日常的によく使うアプリや、気に入っているものはありますか?

やの:
インスタグラムはSNSのなかで1番リアルで皆が使っているツールだと思っています。ツイッターの場合はあとから後悔してツイ消しすることもありますけど、インスタグラムは写真1枚で済ませられて自分たちの日常を切り取ってくれる。自分のアルバムとして載せていけることがいいなって思います。

あと、LINEはそれだけで全て完結するのが便利だなと思います。ニュースも読めますし、音楽も聞けますし、最近ではLINEブログを始めて、LINE公式アカウントも持っています。

ーー注目しているアーティストやモデルの方はいますか?

やの:
アーティストだと、神奈川県出身で地元が近いSuchmosさんが凄く気になっています。この間、横浜方面に向かう電車に乗っていたら、メンバーの方たちが偶然同じ車両に乗っていて、親近感を憶えてしまいました(笑)。

モデルだと、同じくアソビシステムに所属している「ゆりっぱ(YuRi)」ですね。私くらいの世代だと雑誌にばかり出ていたり、逆にSNSしか使っていなかったり、偏っている人が多いんです。でも、ゆりっぱはそこのバランス感覚が抜群で、すごいお洒落。今っぽいなって思います。

ASOBISYSTEM担当者によると、「天真爛漫で好奇心旺盛、人を引き寄せる力を抜群に持ち合わせている子なので、その屈託のない笑顔と歌声で世界中の人を魅了していってほしいです」という。

2月26日に開催される「SENSORS IGNITION 2016」後に公開予定のインタビュー後編では、やのさんとkz(livetune)の出会いに始まり、livetune+(公式サイトはこちら)の活動のこれからを掘り下げていく。まずはSENSORS IGNITION 2016で、やのさん、そしてlivetune+の世界観をぜひ体感してみてほしい。

■やのあんなさんとlivetune+を結成した、kz(livetune)さんへのインタビュー記事はこちら
【前編】kz(livetune)のルーツを探る〜インターネットに出会い、初音ミクを起用した理由
【後編】kz(livetune)が語る、"テクノロジー"+"人"の力で生まれるイノベーションとは

取材・文:岡田弘太郎

1994年生まれ。『SENSORS』や『greenz.jp』で執筆の他、複数の媒体で編集に携わる。慶應義塾大学在籍中で、大学ではデザイン思考を専攻。主な取材領域は、音楽、デザイン、編集、スタートアップなど。趣味は音楽鑑賞とDJ。
写真:永田 大祐

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